夢★学園生活☆彡 1話
この世に生を受けて早20年。ぼくの興味は世界を支配する悪役から、射精を管理する女の子へと移っていた。
親に無理をいってさせてもらった810年の浪人生活を経てようやく今大学114514年生だ。(この後の展開に淫夢要素はあまり)ないです。大学生活は可もなく不可もなくといったところで今にでもやめたい。
目覚ましが鳴る。朝が来た。少し遅れて友達が家にやってくる。寝ている僕を起こしにたまに来るのだ。迷惑千万。コートとかマフラーとかまあ所謂お洒落なグッズを身につけた見た目体育会系なコイツ山田はアイスホッケーサークルに所属しており、引きこもりの僕には眩しい存在だ。
「お前、眩しいんだよ」
「いや〜、でもこれがないと寒くてさ〜」
山田の自転車のサドルの後ろには白熱電球がいくつも取り付けられており、太陽のように輝いている。発熱するので温かいというわけだ。しかし本当に眩しい。
出来ればこいつと一緒に大学に行きたくはない。温かいのは構わないが、目立つからだ。田舎とはいえそこそこ車や人の通りはある。
「なあ山田、お前いつからその電球つけてるんだ?」
「ああ、冬からだよ」
「不愉快」
「そうそう」
山田には「不愉快」が「冬かい」と解釈されたのだろうが、大した問題ではない。
「あっ電球一個割れた」
「一限なんだっけ?」
「ああ、解析だよ」
数学科に所属しているため講義の多くは数学に関することだ。我が学科に所属する同期の女子は2名。学科だけにがっかりだ。
「解析かぁ〜。」
講義室に到着した。
「お、お、お、お、おはようございます。それでででででではこっ、講義を始めます。ぜ、ぜ、前回の講義ではてててててテイラー展開をっ...」
(相変わらずだな)
「そ、それでは、この問題を、さ、さささ、佐々木くん」
僕が当てられた。
「は、はは、はい。さ、ささ3πだと思います。」
男ばかりのむさ苦しい空間とはいえ、人前で発言するのは緊張する。
「さ、ささ佐々木くん?神社で拝むことを何というか知っていますか?」
「は、はい。さ、参拝です」
「よろしい」
ふぅ、疲れた。
「そ、それでは次の問題を青山くん」
「...。」
「ま、まさか、寝ているのですか青山くん?この問題よりあなたの存在の方がよっぽど問題はありませんか青山くん?」
「寝てるだけでそれはないっスよ、あと、先生、オレ、赤川っス。」
「に、にに、二回否定したら元に戻るでしょうがお馬鹿ッッッ!!」
「ハイ、さーせん。その問題の答えは ...cmの後っス」
「消臭力トイレ大好き〜消臭力僕もスキ〜ってコリャ〜!!こ、講義にcmなんてものはありません!!」
「...。」
「ねるんかーーい」
そうこうしてるうちに、一限がおわった。